- 内向型って接客業に向いていないのかな
- 内向型を接客業に活かすコツって?
- 内向型で接客業をしていた人の話を聞きたい
そんな方の声におこたえします。
結論から言うと内向型は内向型らしく働くことで無理なく接客業ができます。
筆者は内向型でありながら学生時代に4年間飲食店のホールのアルバイトをしていました。
大変なこともありましたが、最終的には「天職かもしれない」と思うほどになりました。
この記事では私の経験をもとに
・内向型が接客業できついと感じること
・内向型を接客業に活かすコツ
等をお伝えします。
筆者が働いていた環境
・1人あたりの単価¥6,000のしゃぶしゃぶ屋さん
・観光地にあり
・営業時間は夜のみ
内向型について詳細はこちらから↓
1.内向型が接客業できついと感じること
実際に働いてみてきついと感じたことです。
それぞれ詳しく説明します。
①マルチタスクが多い
接客業では同時に複数の作業をしたり考えたりするマルチタスクが多いです。
例えばお客さんから注文を受けて準備をしようと思っていたら、別のお客さんから声をかけられる。
この場合は最初に注文を受けたお客さんと、次に声をかけられたお客さんの対応をするのは別々の対応なので、思考を切替えないといけません。
しかし内向型は思考を切替えるのが苦手です。思考の切替えにエネルギーを消費してしまいます。
作業が重なると何をするべきか分からなくなり、パニックになることもありました。
特に繁忙期は「今何をしたらいいんだっけ?」と思考停止になったことも。
・注文を受けたのにオーダーを入れていなかった
・水がほしいと言われていたのに出していなかった
そんなミスをすることも多々ありました…。
②面倒なお客さんへの対応がしんどい
ただでさえ内向型は多くの人と関わるのにエネルギーを使うのに、面倒なお客さんへの対応なんて大変です。
刺激に弱い内向型の私は大きな声の人が苦手なので、クレーマーや酔っ払いの対応などは神経を使い、ストレスでした。
③外向型の人間と比較してしまう
あなたは「内向型の自分は外向型に比べたらダメだ」と思っていませんか?
私はハキハキと元気に接客をする外向型の人間と自分を比べてしまいました。
アルバイトをしていた当時は内向型はダメだと思っており、外向型の子を見て「なんであの子のようにできないんだろう」と落ち込むことがありました。
周りから認められるうちに自分らしく働こうと思えるようになりましたが、仕事に慣れない頃は周りのスタッフと比べてしまい、自分を苦しめていました。
2.内向型が接客業を続けるとどうなるのか
①最初の半年間は失敗ばかり
慎重な内向型は何事も慣れるまでに時間がかかります。
私も接客のコツをすぐにつかめませんでした。
まず内向型は人に対する不安感が多いので接客業に慣れないのです。
マニュアルやメニューを覚えるといった仕事内容以前の問題でした。
人を前にすると緊張してしまい、その結果ミスになります。
私は同期に比べてなかなか研修期間を抜けられなかったので、辛かったです。
②誠実で謙虚な人柄が信頼される
半年から1年ほど続けると真面目に仕事をしている姿が徐々に認められるようになります。
店長や社員さんから「誠実で謙虚だね」と言われることもありました。
徐々に後輩の指導や当時社員しかやらなかったレジ業務や電話対応など接客以外の仕事も任されるようになりました。
店長の判断次第で歴や年齢に関係なく時給が上がる制度だったのですが、私は4年間で400円上がりました。
また、働いていた飲食店は外国のお客さんが多くチップをテーブルに置かれたり、直接いただくことがありました。
お金が全てではありませんが、一つのやりがいとして目に見える評価をいただけたことは自分のモチベーションになりました。
③常に先を見た行動が評価される
自分で言うのもなんですが、私は細かい点にいち早く気がついていたと思います。
・おしぼり交換したほうがいいかな
・ドリンクの注文をきいたほうがいいかな
・箸を使いづらそうにしている外国の方にフォークを持って行こう
相手の感情に敏感なため、お客さんの求めていることにいち早く気づくことができました。
お客さんから「ちょうどおしぼりほしいなと思ってたんだよ」「良いタイミングで注文を聞きに来てくれた」と褒めていただくことも。
他のスタッフからも「よく気づくね」と「すごい」と言われることが多かったです。
④最低限のコミュニケーション能力がつく
接客業を始めるまでは人と目を合わせて話をすることでさえ苦手でした。
笑うことも苦手で笑顔に自信がなかったです。
しかし、接客業をしたおかげでプライベートは相変わらず地味で静かですが、仕事では一般的なコミュニケーションはできるようになりました。
就活の面接では「笑顔がいいね」と言われることがあり嬉しかったです。
接客のアルバイトのおかげでコミュニケーションをとることに少し自信がつきました。
3.内向型を接客業に活かすコツ4選
①外向型の人間と比較しない
まず伝えたいのは内向型は外向型にはなれません。
外向型のように振る舞うことできるかもしれませんが、それだとストレスが溜まります。
どちらかが優れているということはないので、自分の性質を活かして働いたらいいと思います。
内向型は内向型らしく接客をすればいいのです。
私の場合は同僚から「すぐに気づくから観察力がすごい」「誠実」「いつも正確に仕事をしている」と言われたり、お客さんから「ついつい話してしまうわ~」と言われることがありました。
そこで元気に!ハキハキと!という接客をしなくても良いんだということに気づきます。
観察力、聞き上手、誠実さを自分の武器にして自分らしく働くことにしました。
外向型の人と比べなくなったことで、働きやすくなりました。
②事前準備を万端にする
内向型が接客業をするのなら事前準備を万端にしましょう。
私はイレギュラーなことが苦手なので、まず最低限のマニュアルは頭に入れることを意識しました。
そしてその日の予約をチェックして、シミュレーションをするのです。
この席は20時から予約が入っているから、19時半には今いるお客さんに帰ってもらおう
あの予約の席は子どもがいるから、先に子供用の椅子とお箸を用意しておこう
また、なかなか覚えられないことはメモ帳に書いて、そのメモ帳をいつも持っていました。
例えば私が書いていたのは、色々な国の挨拶(外国人が多いので)やお酒の味。
準備を万端にしておくことで自分の心を安定させていました。
③自分に合う環境で働く
私は自分に合う環境だったから接客業を続けられたと思っています。
労働環境・人間関係・客層は大事です!!!
私は居酒屋だと自分には無理そうと思っていたので、落ち着いた雰囲気のしゃぶしゃぶ屋さんにしました。
同じような雰囲気の子も多くて働きやすく、先輩後輩問わずプライベートでも遊ぶ仲でした。
観光で訪れた外国人や経済的に余裕のある落ち着いた人が多い客層も良かった点でした。
お店の雰囲気を確かめるためにも、働く前に事前に行けるなら行ってみるのがおすすめです。
④頑張りすぎない
最後に伝えたいのは「頑張りすぎない」ことです。
スタッフの期待に応えよう、お客さんに満足してもらおうと思うことは大事ですが、頑張りすぎると体を壊してしまいます。
私は一時期繁忙期にシフトを入れすぎて腰を痛めたり、深夜まで働いて翌日はぐったりしてしまうこともありました。
責任を負いすぎず1人で抱え込まないようにしましょうね。
接客業にとらわれず、仕事に慣れると自分でやったほうが早いからと言って、他の人より頑張ってしまいがちではありませんか?
「なんで自分ばかり…」とストレスになる前に、周りを上手く頼っていきましょう。
「私が片付けておくから注文を聞きに行ってくれない?」と頼ることも大事です。
4.【経験談】内向型に接客業はきつい?内向型を接客業に活かすコツ4選|まとめ
内向型も上手く活かすと接客業において武器になります。
「観察力」「聞き上手」「誠実さ」、内向型の強みは接客業でも活かせるのです。
私は飲食店でアルバイトをしたことは人生において財産になりました。
それほど充実した時間を過ごすことができたと思っています。
自分に合った環境で自分らしく働くことができれば内向型も無理なく接客業ができるはずです。
接客業に限らず、あなたが自分らしく働ける場所を見つけられることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました♪