結婚して退職後、遠方のため引越しをする場合、失業保険の申請はどうすればいいの?
とお悩みの方はいませんか?
結婚して退職、さらに引越しとなるとやることが山積みで大変ですよね。
この記事では筆者の経験を踏まえ、結婚→退職→遠方のため引越しをした場合に
失業保険を受給する際の注意点や必要書類を解説します。
これから同じような経験をする方の参考になれば幸いです。
1.失業保険受給-退職前にすること-
・離職票をいつもらえるか確認
退職前にやるべきことは「離職票をいつもらえるか確認すること」のみです。
離職票は離職したことを公的に示す書類です。退職後に会社からもらえます。
失業保険の手続きには必須です。
離職票が手元に届かないとその分失業保険を受給するまでに時間がかかってしまうので、いつ頃もらえるか会社に確認しておきましょう。
会社によっては本人が申し出ないともらえないこともあるようです。
私は過去に2度会社を辞めた経験があるのですが、そのときの状況は以下の通りでした。
1回目(自己都合で会社を辞めたとき)…離職票の有無を会社から聞かれました。
2回目(結婚後退職したとき)…あらかじめ会社に離職票がいつもらえるか確認しました。
2回目に辞めた会社では離職票のことは特に言われなかったので、自分から確認しました。
あまり早く言うと忘れられたり、ギリギリだと自分も引き継ぎなどでバタバタするので、最終出勤日の2週間ほど前に確認するのがいいかなと思います。
離職票が手元に届くまでには以下のような流れがあります。
退職翌日から10日内に会社からハローワークへ離職証明書が送られる。
→ハローワークが手続きをし、会社に離職票が送られる。
→会社から本人に郵送。
10日以上経って、会社から離職票がもらえない場合は会社に連絡をしたほうがいいと思います。
私は会社を辞めたらすぐにもらえるものだと思っていましたが、退職後の有休消化期間(12日間)を忘れていました。
会社を辞めても離職日が過ぎないと会社も手続きができないので、意外と時間がかかるんですよね…。
結局最終出勤日からハローワークに行くまでに約1か月かかりました。
結構時間かかった~
会社を辞めてから電話をするのってなんとなく嫌じゃありませんか…?
確認すべきことは辞める前に確認しておきましょう。
2.失業保険受給-結婚退職、引越しをしてからハローワークに行くまでにすること-
・転入届を出す
・世帯全員分の住民票をもらう
・マイナンバーカードの名義変更
全て区役所でできます。
何度も区役所に行くのも面倒なので、一回で済ませましょう。
住民票は本人のみではなく、世帯全員分の住民票が必要です。
「結婚して夫と同じ世帯である」という証明になるので、特定理由離職者として失業保険を申請するには必要です。
私は最初に住民票の手続きをした際に「世帯全員分」ではなく、「本人のみ」の住民票をもらってしまいました。
その後ハローワークに手続きに必要なものを確認したところ、世帯全員分の住民票が必要とのこと…。
区役所に行くのが面倒だったので、コンビニで世帯全員分の住民票を発行しました。
マイナンバーカードは顔写真付きの証明書で諸々の名義変更の際に便利なので、転入届を出す際に名義変更をしておきましょう。
3.失業保険申請の際の必要書類
①離職票
②写真付きの本人確認書類(無い場合は公的医療保険の被保険者証、年金手帳、公共料金の領収書などから2点)
③マイナンバー確認資料(通知カード、マイナンバー表示がある住民票)
④印鑑
⑤写真2枚(3cm×2.5cm程度のもので、3か月以内に撮影されたもの)
⑥本人名義の預金通帳、キャッシュカード
⑦婚姻受理証明書
⑧世帯全員分の住民票
※⑦と⑧は特定理由離職者の証明に必要です。
※婚姻受理証明書は夫婦になったことを証明する書類です。
婚姻届を提出した市町村の役所のみで発行できます。
婚姻届を提出する際に「婚姻受理証明書がほしい」と伝えたら発行してもらえます。
ただ、土日や夜間など役所の業務時間外は婚姻届の受領はできても証明書の発行はできません。
私は土曜日に婚姻届を提出したので、後日電話で「証明書の発行をしてほしい」旨を伝え、役所に手続きに行きました。
また、通常発行手数料は350円ですが、上質な紙を使用した証明書は1,400円かかります。
上質紙の場合は発行に日数がかかることもあるので、詳細は区役所で確認しておくことをおすすめします。
※写真は本人確認のために使われるので、スーツを着てビシッと決めなくても大丈夫ですよ。
私が初めてハローワークに行ったときは、まだ名義変更をしていない通帳を持って行ってしまいました。
失業保険認定日に名義変更した通帳を用意するのなら大丈夫とのことでしたが、通帳の名義変更もお忘れなく。
4.結婚後退職して遠方のため引越し:失業保険を受給する際の注意点
それぞれ詳しく解説します。
①退職後なるべく早めに失業保険の申請に行く
離職票が届いたらすぐにハローワークへ行きましょう。
失業保険は離職の日の翌日から1年間です。この間に受給を完了させなければなりません。
そんなに急がなくてもいいかーと思うのは危険!!
働いていない分、少しでも早く手元にお金はあったほうがいいですよね。
また、入籍からしばらく仕事を続けて退職すると、特定理由離職者に当てはまらないこともあります。
入籍して大体1か月以内が目安ということも聞きますが、私は入籍後2か月近く仕事をしていて特定理由離職者に当てはまりました。
新生活の準備が忙しく、失業保険のことを忘れていた!とならないようなるべく早めに手続きに行きましょう。
②「結婚後遠方で引越しをしたために退職した」ことをハローワークに伝える
失業保険の手続きの際に離職理由を聞かれると思います。
引越しを伴わず、ただ寿退社をした場合は自己都合の退職として扱われ、3か月の給付制限があります。
特定理由離職者に当てはまるよう「遠方のため引越しをしなければならなかった」ということを伝えましょう。
離職票に離職理由を「結婚して転居のために退職」の旨を書いてもらうこともできるので、あらかじめ会社に伝えておくとハローワークでスムーズな手続きが取れると思います。
私は離職理由が「一身上の都合で退職」だったため、最初は自己都合退職者として扱われそうでした。
しかし遠方で引越しをしたことを伝え、婚姻届受理証明書を見せるとOKでした。
婚姻届受理証明書は自分から「見せたほうがいいですか?」と聞いて、「じゃあ、あるのなら~」という感じだったので、必須ではないのかもしれません。
特定理由離職者に当てはまるかどうかや婚姻受理証明書がいるかどうかは管轄のハローワークや担当者によって基準が違う可能性もあるので、事前に確認することをおすすめします。
③原則扶養には入れない
失業保険を受給すると基本的に夫の健康保険の扶養には入れません。
失業手当の金額がかなり少ない場合は入れることもあるそうですが、夫の健康保険の扶養に入るには向こう1年間の収入が130万円未満であることが条件です。
これを失業保険の給付で超えてしまったら入ることはできません。
自分で国民健康保険と国民年金に入りましょう。
④働く意思を見せる
専業主婦になると決めている人は失業保険を受給できません。
失業保険を受給するには失業保険認定日までに就職活動をして、求職活動実績を作ることが必要です。
ただ、失業保険は受給したいけどすぐに働きたくないなーと思う方はいませんか。
私の場合はすぐに就職はしなくてもいいかなと思っていたので、積極的な就職活動はしていませんでした。
しかし失業保険をもらうには求職活動実績を作らなければなりません。
求人に応募しなくても職業相談に行くと実績として認められるので、失業保険受給中は特に応募せず、ひたすら相談に行っていました。(求人も見ていましたが、自分の条件に当てはまるものがなく、応募に至りませんでした)
いずれは就職したいけれど、すぐには働かなくてもいいかなーと思っている人は職業相談に行きましょう。
私は以下のようなことを相談していました。
・職務経歴書の書き方を聞き、書いたものを採点してもらう
・自己分析のやり方を聞く
・働き方(正社員、派遣、パート)に悩んでいる
・派遣だったらどういう働き方があるか
・資格を取ろうか悩んでいるので職業訓練について教えてほしい
求人票を見せられ「応募してみる?」と言われたときは「家に帰ってホームページなどを見てから検討します」と答えていました。
「不正受給じゃない?」と思われないように、働く意思を見せましょう。
5.【失業保険受給】結婚後に退職、引越しをした場合の注意点や必要書類を経験者が解説|まとめ
退職して結婚後遠方に引越しをする際の失業保険受給の注意点や必要書類についてご紹介しました。
入籍後はやることがたくさんあって大変ですが、何事も早めに調べて動くことでスムーズに新生活を迎えることができます。
この記事が新生活を迎える準備の手助けになれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました♪
【失業保険受給】結婚後に退職、引越しをした場合の注意点まとめ
①退職後なるべく早めに失業保険の申請に行く
②「結婚後遠方で引越しをしたために退職した」ことをハローワークに伝える
③原則扶養には入れない
④働く意思を見せる
マイナンバーカードをお持ちでは無い方は運転免許証の名義変更を早めにするのがおすすめです。